本の話余録

コラム

時間の止まった中庭

前回取り上げた『メメント・モーリ』(おのりえん著)のなかで、主人公たちが、時間の止まった王宮の中庭を抜けていくシーンがあります。噴水とタイルで彩られた、草木には手入れの行き届いた、けれど夢の中のように現実感がない中庭です。彼らはその静けさを...
イラスト

次回予告?

なかなか小説イメージイラストが上がらない。 かろうじて服のデザインなど。 イラスト本体も頑張って描いているんですが、この作品自体に思い入れが強すぎて、描いても描いても仕上がらない。あーあー。予想はしていたのだ。せめてラフを上げます。 長野ま...
イラスト

ニコルの塔 再放送

「青春、アドベンチャー」(能登麻美子さんの声で) 以前、当ブログでも取り上げた『ニコルの塔』(小森香折著)ですが、“青春アドベンチャー”(NHK- FM)でラジオドラマ版が再放送されます。やったー。(※2020年)5/4(月) 21:15-...
カード

雲海の夜が明ける(2020年賀状)

あけましておめでとうございます。2020年も寒宵堂をよろしくお願いします。 今年の年賀状は、小野不由美著『十二国記』シリーズより、陽子と楽俊でした。 いや、年賀状……間に合わないかと思った……。 ただでさえ私は筆が遅いのに。 確認のため、シ...
イラスト

瞳子、遊砂、そして四季

閉ざされた学園を舞台にした、森深紅の小説『アクエリアム』より、三人の子どもたち。左から遊砂、主人公の瞳子、そして四季です。 以前この小説の紹介をしたときに、瞳子と遊砂しか描かなかったので、心残りがありました。 四季(右端の子)、すっごく好き...
コラム

月彦のシャツ

前の記事 『野ばら』(長野まゆみ)―野ばらの垣根の向こうには のおまけ。 2015年に描いた『野ばら』の雑誌投稿用イラストです。 何も考えずにヌーベルのパステルで塗りましたが……この2015年夏号のかつくらで、画材にも投稿向きのものとそうで...
コラム

ティクターリクという魚

前の記事(『アクエリアム』(森深紅)―私たちはだれ?)から。 『アクエリアム』(森深紅 著)で、夜中のプールに忍び込んだ瞳子と遊砂が話をするシーン。瞳子は出会ったばかりの遊砂をある生物にたとえます。 瞳子は遊砂が投げ出した脚を、自分のものと...
カード

今年のクリスマスカード(バチカン奇跡調査官)

今年のクリスマスカード。 『バチカン奇跡調査官』シリーズ(藤木稟)の二人でした。 『バチカン奇跡調査官』は科学捜査と暗号解読をそれぞれ専門とする天才神父二人が、世界中で起こる “奇跡” ―というか怪事件―を解明する冒険小説。いずれここでも本...
クッキング

ココア入り珈琲

午后の授業を終えた少年たちは、冬の休暇明け以来、久しぶりに鉱石倶楽部に立ち寄った。「来週のイオン・ロケット打ち上げ中継の観覧席、確保してくれて助かるよ。お礼に何か奢ろうか。」いつもどおり店台の椅子に落ちついたところで、銅貨がそう云うと、水蓮...
イラスト

長い髪の不思議な上級生

以前、『月光ゲーム』を読んだ友人(女子)が探偵役の容姿を「江神さん、かっこいいんだけど、80年代に長髪っていうのがね、“もふぁっ”とした感じのヤツしか思い浮かべられなくてイマイチ……」と変なところで残念がっていたので描いたもの。 しかし、昭...