小森香折著『二コルの塔』から、登場人物たちのイラストを描きました。
★ニコルとサルヴァドール
わかりやすい強さではないけど、強い子です。塔のある世界は「本質が隠されている世界」なので、ニコルの強さも最初は見えないのかもしれません。ニコルは何度も騙されそうになりながら、真実にたどり着きます。自分の考えにすごく自信があるタイプではないのに、引かないときは引かない。その独特の澄んだ強さが好きです。

シダ猫のサルヴァドールです。こう見えて、やわらかくてあたたかいんだそうです。
ところで「サルヴァドール」は作中で語られるとおり、画家のダリのファーストネームですが、語源的にはラテン語のSalvator(救い主)でしょう……まてよ、ということは(『岩波キリスト教辞典』を引きながら)彼の口上の「猫のなかの猫」ってテキトーに言ってるんじゃなくて「王のなかの王」のつもり?まさかー。奴ならありえる。
★ザザ
ニコルの親友です。とても友達思い。ただし(?)、虫が大好きで、寄宿舎の部屋にクモやムカデを入れます。読み返して思うのですが、それって寄宿舎でだけじゃないのでは。外でもやってない?教室にカマキリの卵持ってきて大惨事とか。それくらいひとの記憶に残ることをやってないと、こうはならないのでは……

★シオン
シオンです。鏡の向こうもシオン、のはず。

★オジマ先生
美しくて堂々としています。宝塚女優っぽい感じを想像してました。

★アミ(アミとザザ)
ニコルの刺繍を笑ったアミを、ザザは「やな奴よね、アミって」(p.48)と評します。
それが頭に残っていたので、最初もっと「やな感じ」で描きだしたのですが、あれ、ちょっと待って。ニコルがそのあと「悪気はないんだけどね」と言っている通り、読み返してみると、アミに悪意があるかどうかはわからないのです。あからさまに性格が悪い子ではない。

それよりザザ。ザザがアミにキレている場面は2回ありますが、どちらも、ザザ本人が被害をこうむっているわけではありません。ザザは最後まで、他人のために怒って、他人のために泣きます。アミが「やな奴」というより、ザザ、おまえがいい奴すぎるんだ。
アミはいじわるというより、ほかの生徒より幼い感じかな、と思ってこうなりました。
★わたしのなまえは

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