午后の授業を終えた少年たちは、冬の休暇明け以来、久しぶりに鉱石倶楽部に立ち寄った。
長野まゆみ著『天体議会 プラネット・ブルー』文庫版p.168-169より
「来週のイオン・ロケット打ち上げ中継の観覧席、確保してくれて助かるよ。お礼に何か奢ろうか。」
いつもどおり店台の椅子に落ちついたところで、銅貨がそう云うと、水蓮は短く溜め息をついた。
「近頃、銅貨も性格が悪くなったな。」
「どうして、気をきかせてるのにさ。ココア入り珈琲と角パンでいいんだろう。」
前の記事(『天体議会 プラネット・ブルー』(長野まゆみ)―すきとおった夜天の下の孤独)のおまけ。
鉱石倶楽部は、その名の通り鉱物や岩石の標本などを扱う店で、店の一角でカフェのようなこともしているようです。水蓮と銅貨が入り浸っています。
そしてこれがココア入り珈琲。

なんだそれは、と最初は思ったのですが、おいしい。
ココアにコーヒーの香ばしい香りが加わって、甘さも控えめになって飲みやすい。憧れて一度作ってみてから、夜食メニューの定番になっています。
私は普段コーヒーを飲まないのですが、これをやるためだけに自宅にインスタントコーヒー常備です。
【ココア入り珈琲の作り方 寒宵堂ver】
① カップに半杯分のインスタントコーヒー粉を入れる。
② 純ココア山盛り1匙と砂糖山盛り2匙、水2匙を鍋に入れ、中火にかける。
③ ダマがなくなるまで泡立て器で練り、120mLの牛乳を数回に分けて加え、そのつど混ぜながら温める。
④ ③の作業をしながら70mLのお湯を沸かす(すぐ沸く)。
⑤ 沸いたお湯をカップに注ぎ、濃いめのコーヒーを作る。そこに鍋からココアを注ぐ。

分量から言うと、これは珈琲入りココアなのかもしれない。まあいいか。
長野まゆみの小説は、少し変わったおいしそうな食べ物がたびたび登場して楽しい。
『夏至祭』のにじますの白バター添えと黒麺麭に蜂蜜、『海猫宿舎』の木の果のジャム付きマフィン、『ドロップ水塔』の缶詰フルーツから作るアイスドロップ、などなど。
がんばれば作れそうなところもまた。
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◆長野まゆみクッキング。夏編。





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