春の夜です。
北斗七星を見つけ、その「ひしゃくの柄」のカーブを延長していくと、うしかい座のアルクトゥルスを通り、おとめ座のスピカまでたどり着きます。天頂から南の地平線まで降りる、このやわらかくおおきなカーブを、春の大曲線と呼びます。

この画像はというと、昔、天体観測の小冊子を作ろうとして表紙だけで挫折したものです。
このときまだトーンとか手貼りだったから大変でね。……いやそういう問題か。
天体観測が好きな3人の少年たちが、それぞれの個性を活かしながら天文にまつわる知識を披露したり、小説や音楽を紹介したり、料理を作ったりする冊子になる予定でした。
もちろん、長野まゆみの『天体議会』に影響を受けています。
この少年たちはきっと、インクにつけペンでノートを取っているし、古風な半ズボンの制服だろうし、彼らの街には天文台と路面電車があるのです。野外音楽堂で夏至祭の劇がかかったりして。
ところで、私の以前住んでいた街では、路面電車は「電気軌道」という名前でした。電気軌道、です。ずっと「名前が長野まゆみっぽくてかっこいい」と思っていましたが、当の電気軌道はそんな好かれ方するなんて思ってなかったでしょうね。
レトロSFな作品を書く方は作中で「電気軌道」にしてみるのはどうでしょう。ふりがなは「トラム」。
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◆銅貨と水蓮のイラスト。




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