今年の北海道は雪解けが早いです。
雪片曲線のロゴなんて作っているあいだに春になってしまったことだ。

寒宵堂は二周年を迎えました。
タイトルのところに「本を読んで絵を描きます。」とあるのですけど、この説明文をつけたときには少し考えました。あまりに簡潔すぎて、何も言ってないのと同じことですからね。でも、これ以上付け加えることはできなかった。
実をいうとこのブログ、「本の紹介ブログ」ではないのです。「本の感想ブログ」でもない。いや、調べ物に来られる方のために一応は内容の紹介や感想を入れているんだけども、それが主眼ではない。
何をやりたかったかというと、本と一人の人間のあいだに結ばれる関係、そのものを表現したかった。
私は、人が読んだ本について話すのを聞くことが好きです。面白いか面白くないかではなく、その人がその本を手に取った状況や、読んでから見える視界、その本のことを思い出す瞬間のことを聞きたい。それが小説であれば、イメージしたそのキャラクターにピントが合ったと思えたときのこと、そのキャラクターが読んだ人の中で生き始める様子を聞きたい。「紹介」や「感想」からこぼれ出てしまうような不純物を含んだ、そういう豊かな語りを聞きたいし、書きたい(描きたい)のです。
そこまでの語りをさせる本は、その人にとって、もはや意思を持ったひとりの人みたいなものです。
本があり、読み手が読んでその本と関係を結ぶところに、読書が完成する。
寒宵堂は「読書のブログ」ですね。
長くなりました。
「一灯独り寒宵を守る」とは中国の古い詩句で、灯りをつけて本を読んでいる情景です。
わずかな灯りをたよりにここまで来てくださる方、ありがとうございます。
ランプに油を注ぐように、ときどき「拍手」をしてくれる方も、ありがとうございます。
あなたの大切な本にもどうかよろしく。
夜が明けはじめて、薄青い雪明りが入ってきました。今夜のランプを消します。
ではまた。



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