長い髪の不思議な上級生

 以前、『月光ゲーム』を読んだ友人(女子)が探偵役の容姿を
「江神さん、かっこいいんだけど、80年代に長髪っていうのがね、“もふぁっ”とした感じのヤツしか思い浮かべられなくてイマイチ……」
変なところで残念がっていたので描いたもの。

髪の毛をなびかせる江神さん

 しかし、昭和のフォークシンガーのような頭だとは想像しなかったなあ。友よ、私、時代考証が足りない?

 絵におこすとき、「どういう長髪か」より、「長髪であることにどんな意味があるか」の方を考えたのです。
 現代を舞台にしたフィクションの中で、男性で長髪であることは、「規範の外側に出られる」という合図だと思ってます。二つの価値観(成人と子どもとか、人間と人外、倫理と倫理の外)を行き来できる人が多い。それでいてどちらにも本当は属さない。(あれ、完全に「あちら側」の人もいたかな…)
 まあ、少なくとも、社会の規範にバリバリ縛られた勤め人ではないでしょう。

 江神さんは、訳あってわざと留年を繰り返し、推理小説研究会の長老として飄々と、しかし頼もしく事件を解決する不思議な先輩です。

 そういう背景を応用して、普段は腕時計なんかつけないんじゃないか、とか、ゆったりめの服なんじゃないか、とか色々と想像して絵におこしていきます。
 そういう作業がたまらなく楽しい。

【関連記事】

◆水彩で江神さんイラスト。

コメント

タイトルとURLをコピーしました