名探偵イラストまとめ

 国内本格ミステリの「名探偵」を描いたものをまとめました。他所で過去に発表したものや未発表だったもの、今回思いたって描いたものがあります。
 90年代から00年代作品が主ですが(好きなので)、もうちょっと昔のひともいます(好きなので)。でも、改めて見ると、ここで描いたひとたちは20年以上たっても作品が流通してるか新装版が出てるかのどちらかです。現役。

◆江神二郎(有栖川有栖著、“学生アリス”シリーズより)

虚無への供物を持つ江神さん。

 新入生歓迎会のニュースが飛び交う時期に思い出して描いたもの。主人公の有栖川有栖が大学の新入生歓迎会のさなか、落とされた中井英夫の『虚無への供物』文庫版を拾ったことで謎多き素敵な先輩に出会ったことはあまりにも有名(?)で、作中・現実にかかわらずあまたの人生をねじ曲げ続ける。『月光ゲーム』のこのシーンを読んだ友人がわざわざ『虚無への供物』の旧版を買ってました。

◆虹北恭助(はやみねかおる著、“少年名探偵 虹北恭助の冒険”シリーズより)

ナイトをなでる虹北恭助。

 新装版出ないかなー、と言いながらこれを描いていた、その年の内に星海社から新装版が出て大変うれしかったです。私はとっくに大人になってしまったのに、君たちは小学5年生で、また会いに来てくれるんだ。それに、大人になってから読むと、事件部分以外にも、学校に行かない恭助を特別扱いしたり厄介者扱いしたりしない、作中の大人たちの姿勢に感じるものがあるのです。とくに担任の先生が良いです。そういう意味でも、この作品がいまあってくれてうれしい。

◆猫丸(倉知淳著、“猫丸先輩”シリーズより)

うひゃうひゃ笑う猫丸先輩。

 猫丸先輩のセリフの部分は読んでるだけで楽しい。落語のように独特のテンポがあって、耳に残る語りなのです。「聴いて」ないのにね。最近、デビュー作の連作短編集『日曜の夜は出たくない』を読み直して、記憶よりずっとかっこよかったので、うわー!と思って描きました。とくに舞台俳優になってる回がうわー!

◆矢吹駆(笠井潔著、”矢吹駆”シリーズより)

カフェで待ち合わせ中の矢吹駆。

 『バイバイ、エンジェル』を読んでからずっと、この人は荷物を半分くらい持ってくれている気がします。

◆湯川学(東野圭吾著、”ガリレオ”シリーズより)

湯川学(ガリレオ)キャラデザイラスト。

 流行っている小説は他人任せにしがち(つまり読まない)な私に、友人が「初期作の『探偵ガリレオ』と『予知夢』だけでも読め。あれは90年代の本格ミステリ感ばりばりだからきっとおまえ好きだろう」と薦めてくれて出会いました。その後『容疑者Xの献身』も読みましたが、私の湯川のイメージは『探偵ガリレオ』の第1章の、子どもがどうしても苦手で、相方の草薙くんの背後に隠れながら二人羽織のように目撃者の少女に事情聴取していた、不器用な青年です。

 昔描いた絵を、記事に上げるにあたってできるだけ直しましたが、なんだかこの、正しさよりも好きかどうかで引いていた丸ペンの線が懐かしい。いや、直すけどね。

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